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  • アスリートは背骨を動かせ

    2026年5月23日

    しばらく、運動の起こりは股関節からと信じられてきました。私自身も股関節や肩甲骨の動きをよくするエクササイズを沢山指導してきました。

    しかしながら近年では、股関節に先立って動く部位があることがわかりました。

    それは、背骨である。

    運動の起こりは背骨から発動されるそれにともない、股関節が誘導される

    背骨から発せられる回転トルクが股間節~膝→足部に伝わり地面反力をもらいエネルギーが反転し体が動く

    「歩くときは、足を前に出して、しっかり地面を蹴りましょう」下半身主動

    スポーツやウォーキングの指導で、一度は聞いたことがあるフレーズですよね。しかし、身体運動科学の世界には、この常識を真っ向から覆す驚きの理論があります。

    それが「スパイナルエンジン(Spinal Engine:脊椎駆動理論)」です。

    結論から言うと、人間は足で歩いているのではなく、背骨(脊椎)の力で歩いています。

    この記事では、セルジュ・グラコベツキー博士が提唱したこの革新的な理論について、初心者にも分かりやすく解説します。パフォーマンス向上や腰痛予防のヒントが詰まっていますよ!


    スパイナルエンジンとは?「背骨はエンジンである」

    スパイナルエンジンを一言で表すと、「背骨のねじれとしなりによって、人間が動くための根本的なエネルギーを生み出す仕組み」のことです。

    多くの人は、以下のように考えています。

    • 一般的なイメージ:エンジン=お尻や太ももの筋肉(下半身)、背骨=ただの支柱

    しかし、スパイナルエンジン理論ではこれが逆になります。

    • この理論の考え方エンジン=背骨、足=動力を地面に伝えるための「タイヤ」

    人間は、背骨というメインエンジンが回るからこそ、結果として足が前に出るのです。


    なぜ背骨で歩けるのか?仕組みを簡単解説

    背骨がエンジンとして機能する秘密は、背骨の特殊な動きにあります。

    1. 雑巾絞りのエネルギー(回旋と側屈)

    背骨は、横に曲がると(側屈)、構造上自動的にねじれる(回旋)という性質を持っています。
    背骨がねじれると、まるで「雑巾を絞ったとき」のように、周囲の筋肉や筋膜に強力な弾性エネルギー(ゴムが縮むような力)が蓄えられます。これが元に戻る反動が、歩く・走るの推進力になります。

    2. 肩と骨盤の「逆回転」

    歩くとき、右肩が前に出ると、骨盤は逆に左側が前に出ます。
    この上半身と下半身の「逆回転」を中央で仲介し、エネルギーを増幅させているのが背骨です。

    text

     [ 肩甲骨(上半身)]  ───(右が前へ)
            │
     [ 背 骨(エンジン)] ─── ねじれてパワーを蓄える!
            │
     [ 骨 盤(下半身)]  ───(左が前へ)
    

    コードは注意してご使用ください。


      スパイナルエンジンを呼び覚ます3つのメリット

    現代人はデスクワークやスマホの普及により、背骨がガチガチに固まり、スパイナルエンジンが「エンスト」している人が多いと言われています。
    このエンジンを再起動すると、以下のようなメリットがあります。

    • スポーツのパフォーマンス圧倒的向上
      ゴルフのスイング、野球の投球、ランニングなど、すべての運動において無駄な力みが消え、爆発的なパワーが生まれます。
    • 疲れにくい身体になる
      手足の小さな筋肉ではなく、体幹の大きな力を効率よく使えるため、長距離を歩いても疲れにくくなります。
    • 腰痛や関節の痛みが軽減する
      腰椎(腰の骨)に無理な負担をかけず、背骨全体で衝撃を分散できるようになるため、慢性的な痛みの予防につながります。

     まとめ:あなたの「背骨エンジン」を動かそう

    人間は進化の過程で、魚が背骨を左右に振って泳ぐ動きや、チーターが背骨をしならせて走る動きを、二足歩行用にブラッシュアップしてきました。

    「最近、足が重いな」「運動のキレが落ちたな」と感じる方は、足や腕にアプローチする前に、まずは背骨の柔軟性を見直してみてはいかがでしょうか。

    背骨という最高のエンジンを隠し持っている私たち。眠らせておくのはもったいないですよ!